地域とともに / プロジェクト紹介

新潟海辺の森ソーラーパーク

2017年3月#太陽光発電

雪国で永く愛されるメガソーラーパークを目指して

始まりは2013年6月、新潟県によるメガソーラー(大規模太陽光発電)事業者の公募でした。同年7月、設立後1年に満たないジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社は地元の総合建設コンサルタントである株式会社キタックとの共同事業として応募し、9月に事業者として選定されました。3年後の2016年8月、新潟海辺の森ソーラーパーク(総出力:14,224kW)は商業運転を開始しました。雪国で永く運転し、愛される事業者となるために、当ソーラーパークが取り組んできたこと、そして、今後も取り組んでいくことについてご紹介致します。

雪国における太陽光発電事業の最大の課題は、降雪があり、曇天時が多いという条件下で、20年以上安定的に商業運転できる発電所とすることです。これについて、公募の段階から対策を検討し、曇天時に発電性能をより発揮する太陽光パネルを採用し、パネル傾斜角度を20度とすることとしました。更に、実証実験用に傾斜角度15度、30度のものも設置し、そのデータを蓄積していくことにより、今後の降雪地帯での太陽光発電所の普及にも貢献していきたいと考えております。

また、地元で理解を深めて頂くために、発電所見学の機会を設けております。具体的には、体験型環境学習の一環として、工事期間中に近隣の中学校の生徒様向けに見学会を実施しました。施工会社である千代田化工建設株式会社様の協力を得て、太陽光発電の仕組みや発電システムについてご説明し、敷地内を見学して頂きました。それ以外にも、随時、新潟県関係者や地域の方々による現地視察や見学も受け入れてきました。今後も見学者の受け入れを続けていきます。実際に見聞きして頂くことで、太陽光発電や環境問題についてご理解を深め、興味をもって頂ければ幸いです。

事業についても、積極的に地元と協働しております。
当ソーラーパークは、新潟県の地場企業である株式会社キタックが共同出資しているだけでなく、開発、建設、及び発電所の運営に関する業務について、他の地元の企業にもご協力頂いております。地権者として、また、許認可関係で、新潟県、新潟市にも大変お世話になっております。更に、プロジェクトの資金については、株式会社あおぞら銀行を幹事とし、地元の株式会社第四銀行、株式会社北越銀行、株式会社大光銀行による協調融資を受けております。

新潟海辺の森ソーラーパークは、今後20年以上、安全で安定的な運営を心がけていきます。一方、長期にわたる降雪地域での太陽光発電事業は、実際にあまり例がなかった運営ともなりますので、地元との協力関係を更に深め、雪国で永く愛されるメガソーラーパークであり続けるよう努めて参ります。

関係者の声

※ 所属等はコメントを頂いた当時のもの

発電事業を通じて、地域の活性化及び日本エネルギーの自給率向上に貢献していきたい

ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
張 廷

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今後は中小水力発電の再開発等にJRE様と共同で手掛けられたらと思います

株式会社キタック
出口 正裕 様

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この発電所の稼働により、日本海側での太陽光発電の普及も進めばよいと考えています

新潟県交通政策局港湾振興課
課長 樺澤 尚 様

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再生可能エネルギーで、日本の明るい未来を切り開いていって頂きたい

千代田化工建設株式会社
伊澤 亮 様

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