地域とともに / プロジェクト紹介

JRE高知香美太陽光発電所

2017年11月#太陽光発電

当社初の四国での太陽光発電所 
数々の難題をクリアし、運転を始めました

※ 記事中の企業団体名・所属は掲載当時のもの

初めての現地調査(2014年1月)より3年8か月、10MWの太陽光発電所としては異例の長い期間をかけて、JRE高知香美太陽光発電所は開発され商業運転を開始しました。

高知県香美市土佐山田町は高知県東部に位置し、その約7割が山林です。発電所用地となった土地では荒地でここ30年程いくつかの事業計画があったものの、実現したものはありませんでした。土地の所有者や地元の方々は今までの経験から、東京の事業者がこの用地で発電事業を行えるのか疑っていました。「高知にJREの旗を立てる」という強い思いで当社は計画し、地元で協議を続け、この人たちならやっていけると地元から信任を得て、計画を実行する運びとなりました。

とはいえ、標高750m、四国電力の連系点まで6㎞、傾斜10度、近くの川は鮎の産地です。建設工事は難題の連続でした。

最大の難題は連系接続。6㎞の送電線敷設を電力会社側で工事してもらう場合、工期・金額ともに事業として成り立つ範囲ではありませんでした。そこで、自社で送電線を敷設することを検討します。その送電線敷設を含め、複数の施工会社に建設工事について提案を頂きました。電力会社と同じ山越えの自営鉄塔ルートを他社が提案する中、株式会社サンテックだけが鉄塔・地中埋設案をご提示されました。当社は株式会社サンテックと契約し、2015年9月から建設工事を始め、数々の協議を重ねながら進めていきました。

想定はしていたものの、標高750mの山岳部での工事は難航を極めました。道は充実していないため一部の資材はヘリコプターを使って運びました。送電線敷設は、一級河川、国道、県道、私道を経由して6㎞に及び、合わせて4本の鉄塔を建てる難工事でした。また、下流域に泥水が流れ出さないよう、強固な排水設備を備えました。

一方、工夫によって強みに変えた難題もあります。10度の傾斜地にその勾配とほぼ等しい傾斜角度でパネルを設置するように設計し、パネルが重なることによる影ができず、最大限の発電量を期待できるようにしました。更に、発電の妨げとならない低い草を植え、敷地を緑化し、発電所を完成させました。

こうして、数々の難題を解決し、無事故・無災害で期日までに建設工事を完了して頂いた施工会社及び地元の協力会社の方々、また、温かいご支援を続けて下さった地元の方々に、心より感謝申し上げます。当社は今後20年間またはそれより長く、地元に愛される美しい太陽光発電所として、運営していきます。引き続きよろしくお願いいたします。

関係者の声

※ 企業団体名・所属はコメントを頂いた当時のもの

長期にわたり地域と共存する発電所となるべく、日々精進してまいります

JREオペレーションズ株式会社
中村 知世

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地元との交わりを重要と考えてくれている姿が住民には充分に伝わってきました

繁藤地区自治会長会 会長
前田 泰祐 様

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JREとは、これからも、協力していくことを楽しみにしています

和住株式会社 代表取締役
横矢 忠志 様

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JRE様にも地域の皆様にもご満足のいくものになっているかと思います

株式会社サンテック
JRE高知香美太陽光発電所工事事務所
現場代理人
北村 篤之 様

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