地域とともに / プロジェクト紹介
※ 記事中の企業団体名・所属は掲載当時のもの
JRE姫路太陽光発電所(総出力:12,600kW、面積111万m2)は、兵庫県姫路市に建設され、2016年3月に運転を開始しました。この発電所からは、白鷺城の愛称で親しまれる国宝姫路城(日本初の世界文化遺産)を眺望することが出来ます。当社が全国各地で建設してきた発電所のなかで、最も美しい景色のなかで操業する発電所と言えます。
発電所建設用地は、もともと採石場として使われていた土地でした。当該地での採石事業者が事業を終結させることを決定したため、その跡地を有効利用しての大規模な太陽光発電の事業化検討を進め、開発・建設に約2年間を費やし、JRE姫路太陽光発電所は完成しました。
この発電事業開発にあたり、当社は「私たちは再生可能エネルギーの開発を通じ、幸福で持続可能な社会創りをリードしていきます。」というビジョンに基づき、事業と共に地域社会への貢献も果たすため、6つの自治会・連絡会を通じて地元の皆様と密接なコミュニケーションを続けてきました。電力会社系統との接続方法について、住民の方と電力会社との間で意見調整が難航した際には、私たち自身が自治会への説明会を開いて解決策を協議しました。その結果、電力系統への接続ルートに新たに配置する電柱に街灯を設置するという社会貢献策を提案し、住民の皆様からの賛同を得、電柱の設置にご協力を頂けました。再生可能エネルギー発電の専業会社である当社のノウハウを生かしたご提案により、地域の安全向上を図ると同時に、発電所をスケジュール通りに完工させることができました。
また、この地域の雨水は発電所用地から山麓の農用池に流れ込むため、発電所用地の造成にあたっては農業に悪影響が及ばないように本用地に有効な濁水対策を施しました。これにより、地元地域における農業への悪影響を排し、安定的な太陽光発電所の運営につなげました。
JRE姫路太陽光発電所は、再生可能エネルギーの電力固定価格買取制度の枠組みに従い、2016年から20年間運営されます。当社は、20年間の安全で安定的な運営を目指すと共に、20年間お付き合いする地域社会との関係を更に深め、地域社会と共存・共栄する発電所であり続けるよう努めます。開発・運営にあたっては、地域社会からのご期待やご要請をお聞きすることを心がけてきました。それらのご期待やご要請に応える取組みの一環として、毎年5月に住民総出で行われている道路側溝清掃活動に、発電所が運転開始した年より、地元地域社会の一員として参加しております。
風光明媚な姫路市に立地するJRE姫路太陽光発電所が地元から安心して受け入れて頂ける美しい発電所であり続けられるよう、当社は今後も努力していきます。
ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
野木 能寛
当プロジェクト開発の主担当者
このJRE姫路太陽光発電所は、土地所有者の山﨑建設様と工事関係者皆様のご尽力、また地域の皆様と話し合いを通じてたくさんのご期待やご支援を頂きながら完成まで辿り着くことができました。関係者の皆様へ改めて感謝を申し上げます。 本発電所は採石場の跡地を利用しできた発電所です。JREは採石場やゴルフ場などの開発された土地を再利用して、環境に優しく地域社会にも貢献できるエコロジーな発電所を数多く建設し運用することを目指しております。本発電所の運営がその手本となるよう今後の事業に活かしていきたいと考えております。
春日野自治会 会長
伊郷 篤雄 様
採石場跡地には地域の発展に寄与する企業に来てほしいと思っていたため、太陽光発電所ができることとなり、良かったと思っています。再生可能エネルギーは自然を活用した、人に優しい社会を作るというイメージがあります。再エネが普及することについては、消費者としてコストアップに繋がるのではないかという抵抗感も若干ありますが、そこは今後、企業・科学者一体となって研究開発し、コストダウンに繋げていただきたいところです。開発して事業を行うJREから、住民説明会では、会社の理念や社会への思いも聞かせていただきました。JREは地域振興にも、環境保全にも強い関心を持たれ、実践されていますことに感謝しています。今後も地元との繋がりをさらに深め、地域発展、環境保全に深化していただけることと期待しています。JREには日本の将来のために、太陽光、風力、バイオマス等のエネルギーだけでなく、広くエコとしてクリーンな省資源へ果敢に挑戦し、ノウハウを高め、エコ社会構築の先駆者になってほしいと思っています。
山﨑建設株式会社
杉田 博昭 様
採石事業者のご担当者
担当者としては寂しい気持ちもありましたが、採石事業を終了し、無事閉山することができ、ホッとしています。跡地で太陽光事業を始めるJRE、その建設に携わる関係者の方々も、アドバイスを聞き入れてくれ、地域住民との大きなトラブルもなく竣工出来たことは、うれしく思います。採石場から太陽光用地への変更では、行政に何度も足を運び折衝し、JREとの引き渡し期限に間に合うか、相当のプレシャーありましたが、期限内に引き渡すことができました。私も採石場跡地の利用について、バイオマス・風力発電の勉強をしたこともあり、再生可能エネルギーには関心を持っています。この姫路採石場跡地は、年間を通し、気候が安定し、自然環境にもめぐまれ、県の総合治水条例にも対応した、太陽光発電には最適の場所と思います。JREには、今後も再生可能エネルギーの普及に力を注いてくれることと期待しています。また私に協力できることがあれば、声を掛けてください。